西洋では自分のお金で進学する事が日本よりも一般的だという話をよく聞きます。
日本では親にお金を出して貰って進学し、進学後は遊んで暮らす場合が少なくとも、どこの国かは解りませんが海外よりは多い様に思います。
通信で学んでいると会社の同僚や上司等、いろいろな人達から「社会人になっても大学で遊んでいる」という風にレッテルを貼られる事もあり、正直物凄くテンションが下がります。
通信教育への偏見も強いです。
私の母は高校生の頃に父親を癌で亡くしています。
高校卒業後に短大進学を諦めて集団就職し、弟達の為に毎月仕送りをしながら寮で生活していたそうです。
母は私達兄妹が高校を卒業する際にこんな事を言っていました。
「本当に大学に行きたいなら社会に出て働いてから、自分のお金で行きなさい。」
「20歳を過ぎた大の大人が当然の様に親のお金で生活するのは恥ずかしい。」
「自分で学費を用意する覚悟が持てない程度の決意なら大学に行って勉強する必要は無い」
当時はなんて親だ!と思いましたが、今になって考えてみると母が言わんとしている事の意味が解る様な気がします。
目的意識もなく、社会経験も無い状態でただ何となく周りに流されて数百万単位のお金を無駄にせずに済んで良かったです。
通信制大学に入学した際、私はとても大きな決心をしました。
卒業率の低さや芸大特有の学費の高さ、勉強に付いて行けるか等、本当に入学して良いのか何ヶ月も悩みました。
でも、結果的には入学して良かった事の方が多かった様に思います。
余談ですが、スクーリングで一緒になる他の学生からは、思っていたのと違う等などの声も聞きますので、これから入学を検討されている方は、一度その大学の科目等履修生や聴講生として大学に入ってみる事をお勧めします。
大学の教育方針が合わなかったり、学びたい内容が学べない場合の通信教育はかなり苦痛だと思います。
私は大学は就職の為にある訳ではなく、教育の為にある場所だと思っています。
もちろん、大学で資格を取って特定の職業に就くことを否定している訳ではありません。
ただ、一般的にはどうも就職を目的に大学に入学するという認識が普通らしく、社会人になってから通信制大学に入学して芸術学を学んでいる事は周囲になかなか理解されません。
卒業生の中には院に進学する方も少数みたいですが確実にいます。
先生の中にも40代で海外の大学院に進学された方がいらっしゃいました。
私も通信制で四大を卒業してから語学学校に通い、海外の大学院に進学したいと考えています。
通信制大学では30〜40代での進学や留学はびっくりする程珍しい事では無いのですが、この様なキャリアは一般社会ではなかなか理解され辛い様に感じています。
通信教育とは関わりのない方に私の経歴について話した所、少々摩擦が産まれた事でキャリアとは何か?学歴とは何か?という問が頭の中でグルグルしています。
通信教育の中では50〜60代の学生も普通に在籍していますし、海外では社会に出てから学生になるのは普通の事です。
日本の現状として、一般の大学では30代以上の学生は珍しいですが、通信教育や夜間大学では普通の事です。
学ぶ為に、或いはスキルアップの為に大学に入学するという選択肢が日本国内でももっと増えても良いのでは無いかと考えています。
ビジネスとは関係の無い分野であっても、ビジネスに役立つ事もありますし、国家資格を取って転職する道もあるでしょう。
社会経験があるからこそ学べる事があると思います。
一度きりの人生で、大学に入る年齢や就職する年齢を決めきってしまう事は何だか勿体ない様に思います。
日本国内でしか通用しない様な、狭い社会常識に囚われるのでは無く、自由な気持ちでより良い方向に進みたいです。
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