小獅子の尾

芸術大学の通信教育部に通う20代女子の雑記

【就職?進学?】通信制高校卒業生の進路


久々に通信制高校の記事を書こうと思います。
今日のテーマは通信制高校卒業生の進路についてです。

この情報は、あくまで私が通っていた高校の同期生の進路と、社会人になってから知り合った通信制高校の卒業生の話を元に書いて行きます。
参考程度にどうぞ!

そもそも日本の大学進学率は低い

通信制高校の卒業生が大学に進学する割合は、私個人の実感としては意外に高いと思います。

検索の情報を見ていると、通信制高校に進学する際に進学率を気にされる方が多い様ですが、そもそも、日本人の大学進学率はそれほど高くありません。

2018年度の統計では、大学・短大進学率は57.9%、人口全体から見ても、約半数の学生は大学に進学していないという事になります。

もちろん、年代によって違いはありますが、日本の大学・短大進学率は基本的にそれほど高くないと考えて良いでしょう。

日本は学歴社会じゃない

大学を卒業したか否かは、職業選択や就職後の出世に影響する可能性がありますが、日本では高卒で大手企業に勤める人も多いです。

学歴社会で最も重用されるのは大学院の学生ですが、大学院の学生が一般企業に就職する事が難しい時点で、日本は学歴社会であるとは言えません。

また、学歴によって社会的な立場や権利が変化する事もありません。

もちろん、学歴が職業選択や収入に影響するのは事実です。

しかし、日本では学歴に関わらず国民の最低限の権利は守られています。

通信制高校でも進学できる

私が通っていたのは大手のサポート校と連携している通信制高校です。

この高校で知り合った同期生の殆どは通学の大学、もしくは通信制の大学に進学するか、専門学校に進学していました。

高卒で就職する学生も何人か居ましたが、決して多数派ではありませんでした。

公立の場合は少し事情が変わると思いますが、公立の通信制高校を卒業している私の知り合い二人は、二人とも通学の大学を卒業しています。

この事から、体感として通信制高校出身の学生の進学率は低くはないと私は感じています。

統計のデータを見ると通信制高校から大学に進学する学生は通学よりも少ない傾向がある様ですが、通信制高校だから進学しない・進学できないという事はありません。

通信制高校の受験対策

進学を希望する場合、通信制高校の他にも塾や通信教育等で受験対策をした方が良いです。

通学の高校では受験に向けて授業が変わる様ですが、少なくとも私が通っていた私立の通信制高校・サポート校では基本的に受験対策にあたる授業がありませんでした。

学習内容も通学と比較すると簡略化されている部分があるので、受験対策は通常よりも早めに始めた方が良いと思います。

今はオンラインで動画を視聴して学習するサービス等もありますし、缶詰になって勉強する必要もありません。

通学との間に生まれた差を早い段階から埋めておくと受験に有利だと思います。

進学以外の進路

更に、大学や専門学校に進学しなかった学生の進路として一番覚えているのは、フリーターになってからお金を貯め、海外留学をした学生です。

彼は在学中に短期留学をしていて、そこからカナダへの留学を志した様です。
通学日数の少ない通信制高校ではアルバイトにも挑戦しやすく、留学しやすい環境があります。

全体的には、フリーターから一般企業の正社員に転職した学生が多かったです。

もちろん、正社員として就職した学生もいましたが、私が在籍していた当時の某通信制高校は就職のサポートが無かった為、必然的にフリーターになる学生が多かったです。
実際には、就職氷河期の影響もありましたが・・・。

現在は当時と比べて情報が増えていますから、卒業後に就職を希望する場合は良く調べておきましょう。
また、サポートが無い状態で就職する場合も就活サイト等を利用する事ができるので、十分就職できる環境だと思います。

これから進路を決める人達へ

私が高校生の頃はまだスマホがそれほど普及しておらず、新卒の就職は学校が管理するのが普通でした。
あれから時間が経って、今は新卒専門の就活サイト等もある様です。

通信制高校を卒業される学生は、通学の高校と比較して多様な立場やバックグラウンドを持つ方が多いと思います。
それぞれの立場に合った形で仕事を探して下さい。

また、希望の就職先に就職できなかった、あるいは進学を諦めざるを得なかった人達。
どうか、自分の将来を諦めないで下さい。
社会人になっても学び続ける事はできますし、資格を取ってスキルアップして行く事もできます。

家庭の環境や学生の立場によって、進路は大きく変えられてしまいます。
しかし、就職は社会人としてのスタート地点であり、決して結果ではありません。

経済的な自立は社会人としての第一歩です。
自分が卒業した時の事を懐かしく思います。