小獅子の尾

芸術大学の通信教育部に通う20代女子の雑記

浙江省を一人旅して感じた中国の文化

通信制大学に入学するまで、私は日本の伝統芸術には興味があってもアジアの伝統芸術には正直全く興味が無かったです。
でも、大学の講義の中で日本を含むアジア全体の傾向を学んだ事で、知らぬ間に中国語を勉強するまでに変化していました。

中国の景色

そんな訳で、年に数回韓国の伝統舞踊を観に行ったり、伝統芸術に関する中国語のウェブサイトから単語を拾い読みする事はあったのですが、海外旅行の経験はありませんでした。
去年の年末に無理なスケジュールから体調を崩し、ピンチはチャンスとばかりに気分転換を兼ねて思いきって初めての海外旅行を決行しました。

実際に中国で目にした景色は想像の景色とは全く別物で、広大さと悠久の歴史を思わせる素晴らしい物でした。
トイレもそこまで汚くは無かったです、町中と山中の博物館にしか行ってないけど。

香道の講義で聞いた事のある、日本では珍しい香木や、茶道の講義で耳にした日本では生産されていないお茶が日常の物として取り扱われている様を目にして、古い文献に記される諸々の唐物はこの国から日本にもたらされたのかと実感し、なんだかとても感激しました。

民間信仰と宗教

これは個人的な意見ですが、中国では日本以上に縁起や縁起物を重視する空気があり、中国人の多くはしばしば無宗教を自称しますが、実際には特定の宗教では無い民俗信仰の様な物が日常に根付いている様に感じました。

文革等、中国では文化が破壊されているという印象がありましたが、実際に破壊されたのは文化的な組織や形のある物であって、民族の中に流れる文化を分断したと言うのは間違った解釈なのかも知れないと思いました。

近代化以降、多くの国の文化が変化・変容した様に、中国もまた近代化と共に新たに取り入れられた政治によって文化の形が変容しただけなのかも知れません。
日本国内でも新政府によって多くの文化的な行為が禁止されました。

程度の差はありますが、だからと言って文化が消滅した訳ではなく、ある意味で中国は日本が失ってしまった神仏習合民間信仰の様な地域の素朴な信仰が奪われずに受け継がれている様に感じられました。
中国人がどの様に感じているのかは解りませんが、非常に大きなインスピレーションを得た旅でした。
以前、中国では英語の教育が盛んという様な記事を書きましたが、実際の中国では英語が殆ど通じない上に、売店等で英語を使って話しかけると稀に店員さんから無視される様な状態だった為、中国語が上達したらまた行きたいです。




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