小獅子の尾

芸術大学の通信教育部に通う20代女子の雑記

【中世の宗教芸能】卒論を書いていて辛いこと

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中世~近世にかけての宗教的な価値観と現代の価値観が違いすぎるけど、基礎部分はみんな知ってる前提なので資料に載って無かったりする。
結果、良く解らない。

神名が明らかに神道や仏教の物ではなくて、おそらく渡来系の神名で、各地で同じ神が祀られてるけど何を祀ってるのか全く解らない。
辞典類を使って調べても、かすりもしない。
どれだけ調べても何の神なのか解らない。

そもそも神仏習合で神名が変わっている場合もある。

八方がハツホウ、パッポウ、あずさがあつざ等々、色々と書き方が違うので、もはや発音すら良く解らない。
さすがにあずさ=あつざは雑すぎるだろ、チョンチョン打つ所間違ってるんだよ、もっと下に書くんだよって思わないでもない。

関西では祭祀関係の祝詞とか祭文的な文章のなかで、特定の単語に"さん"が付いていると、神様扱いなのか何なのか解らなくて心がざわつく。

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具体的に言うと、へっついさんってキャンディーを飴ちゃんって言う感じの関西のノリでへっついさんなんやろか・・・
でも八幡神は八幡さんになってるし・・・へっついの神様やからへっついさんなんやろか・・・でもおくどさんおくどさんで一つの言葉みたいになってるし、へっついさんもへっついさんで一つの言葉なんやろか・・・でも神様と同じ敬称を付けて呼ぶなんて変やし・・・でも・・・うーん・・・

もっと言うと、八方さんとかもあって、多分方角の事やと思うけど、わざわざさん付けしてるって事は各方位の神様を意味してるのか・・・大将軍とか方位に関する神名も出てきてるし、いや、しかし、それなら神名を書きそうな物やけど、しかし方位をさん付けするような文化は無いし・・・でも、こんな突然神名を唱えるやろうか、しかも他の文献ではパッポウサンになってるし、方位とは断定できないし・・・でも続けて十方さんとも唱えてるし・・・でも・・・うーん・・・

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先行研究を読んでると、それぞれに色々な史料を参照されているが、下手したら個人蔵で原典に当たれない。
絵画資料の個人蔵で画質が荒いと、良く見えないけど他に参照できる物も無くてガッカリする。

そもそも、図書館で借りてくる参考文献の出所が良く解らない。
昭和初期とかの文献だと、出版社や出版年の記載がない。
背表紙は手書きだし、同人誌なのか??
しかし、柳田国雄の論文なんかが載っていて、信頼できる感じもするし、フィールドワークの記録なんかは時代ごとに変化していたりするので参考にしたい、でも出所が良く解らない。
※あと中の論文のタイトル部分の印刷が大胆に斜めっててワイルドだろぉ。

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マイナーな事を調べすぎてきて、郷土資料館の担当者の人も良く知らなかったりする。
なんなら神社に問い合わせて、え?ってなったりする。
でも田舎の神社の人みんな優しい、ありがとう。

田舎の神社の人達はみんな優しいけど、神社に伝わってる事が事実とも限らない。
神社内の伝承が事実と違っているかも知れない時、神社の人が優しければ優しいほど罪悪感を感じる。

そもそも各地の神社の伝承や、論文の内容が互いに矛盾していたりもする。
話を聞けば聞くほど、各地の伝承が矛盾している事に気を取られてドツボにはまる、負の連鎖に陥る。

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気晴らしに語学学習をかねて中国ドラマを見始めたら、すっかりハマって睡眠時間を奪われる。

ドラマを最終話まで見たので、新しく三国志を借りたら旧作じゃないのでちょっと高かった。

そして睡眠不足で力を発揮できないパラドックス・・・

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