小獅子の尾

芸術大学の通信教育部に通う20代女子の雑記

通信制大学の学費は安い?ー実際に支払った一年間の学費は40万円




久々に通信制大学についての記事を更新します。

年間の学費に追加して、スクーリング毎の授業料を支払う通信制大学の学費はややこしく、入学するまで実際に必要な金額が解らない側面があります。

私自身、入学前と入学後で思っていたよりも必要な経費が違っていて意外に思ったので、通信制の学費について記事にしようと思います。

通信制大学の学費

通信制大学と一口に言っても学費の金額は様々です。
早稲田大学の様に年間の学費が100万円を超える大学から、年間の学費が15万円程度の慶応義塾大学の様な大学等、通信制大学の学費は学校によってバラバラです。

ちなみにわが校の学費は年間で30万円弱、スクーリングの授業料を合わせると年間40~50万円。

芸術系の大学に通う事と比べれば非常に安い物の、通信制よりも卒業率の高い夜間大学や、夜間の専門学校にも充分通えるお値段です。

そして、忘れてはならない事として留年率・卒業率の悪さがあります。

通信制大学は留年率・退学率が高い

通信制大学はどの大学も留年率が高いのですが、大学によって留年率も変わってきます。

殆どの大学は卒業率を公開していませんが、年間の学費と卒業率を参照して計算すると、大まかな卒業率を計算する事ができます。

年間の学費が安くても卒業率が異様に低い場合、結局留年して学費を余分に払った上で退学してしまうかも知れません。

留年率の高さは計算できませんが、留年時にも追加で一定の学費が掛かる大学と、留年した場合は学費が安くなる場合があります。

留年時に学費が安くなる、もしくは免除される大学の方がコストパフォーマンスが良い事は言うまでもありません。

通信制大学の教員

通信制大学の学費の安さは、年間を通して自宅学習と集中スクーリングが中心になる為、常勤の教職員を雇う必要が無いという所から来ています。

実際に通信制大学で教えている教職員の多くは非常勤の方です。

私が通っているのは伝統文化に関わるコースですから、伝統芸能を本業にする方、芸道に関わる仕事をされている方、他大学の教員の方、高校等の教員の方etc...教員の方の立場はバラエティに富んでいます。

通信制大学では学生も教員も幅が広く、それぞれに異なる視点から講義を解釈する為、画一的な学び方とはならない所にある種の面白さがあります。

しかし、非常勤として責任が薄い分、各自の立場毎に身勝手な発言をされる事もあります。
教職員の責任感の薄さは、通信制大学のウィークポイントの一つです。

通信制の学費は安い?

通信制大学の学費を安いと思うか安くないと思うかは人それぞれです。

なぜなら、通信教育ではスクーリングでの指導や講義はある物の、基本的には教科書(テキスト)が先生だからです。

私は高校から通信制で、通信教育に馴れており、大学に質問を送った事はありません。
しかし、質問への返信は非常に遅く、返信を待っていては課題が終わらないという話はスクーリングで度々耳にします。

通信制大学のカリキュラムは、基本的には自分で本を読んで理解した上で、テーマに沿ったレポートを執筆して提出するという前提で組まれています。

解る範囲でレポートを書けば良いのですが、それが難しい方は夜間大学を探した方が卒業までの道程が平坦な気がします。

中には大学の説明会で、学習のサポートがあると聞いていたのに、実際には殆どフォローが無く怒っている学生もいますから・・・

自発的に勉強できないと通信制大学は難しい

通学で短大等を卒業してから通信に入学された方は「これほど厳しいとは思わなかった」とこぼしていました。

私には通学制の大学の事は良く解りませんが、決して通信は安い値段で簡単に卒業できる仕組みではありません。

学習の難易度としては、それほど高いと思いませんが、モチベーションが保てない学生が非常に多いです。

それでも通信制で学びたい!という方にとって、通信制大学の学費はそれほど高い投資では無いでしょう。
どうしても通信で学びたい場合、継続して学び続ける事で、通信制大学は必ず卒業できます。

通信制は何よりも、働きながら学べる事と、通学よりも安い学費で大卒資格や国家資格を取得できる事がメリットです。

しかし、それほど強い意思は無い・・・という方にとっては、高い投資になるかもしれません。

通信制大学を卒業する為に必要なこと

毎年必ず卒業している方も居ますから、通信制のカリキュラムは継続すれば必ず終わります。

しかし、卒業に期待して留年した物の、最終的には勉強が続けられずに退学するなら、同等の学費で夜間大学や夜間の専門学校を卒業できたかも知れません。

通信制を卒業する為には、自分が何を、何の為に勉強したいのかを明確にしておく事が大切だと思います。

そして、毎日学習する習慣を付けること。
学習する習慣を持てない場合、夜間部への進学を検討されるのも道の一つでは無いかと思います。


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