小獅子の尾

芸術大学の通信教育部に通う20代女子の雑記

【社会人学生】通信制大学は卒業しても意味が無い?

通信制大学に関連するキーワードを調べていると「意味がない」というキーワードが出てきました。

通信制大学には意味がないという意味なのでしょうか?
少し違和感を感じたので、今回は通信制大学には意味が無いのか?をテーマに書こうと思います。

通信制大学と学位

通信制大学は政府にも認められている正規の教育ですから、大学卒業資格としては通学と同等の価値があります。

このブログでも何度か言及している気がしますが、この様な考え方の背景には、大学は就職のために行く所、という安直な考えが見え隠れしています。

通信制大学を卒業した事が就職に役立つか否かは、学習するカリキュラムや取得する資格、就職先となる企業によって異なります。

意味があるのか無いのかは人によって違う事が前提なのです。

ここからは根本的な話になりますが、通信制大学で卒業を目指す事の意義は学位を得る事だと思います。

デジタル大辞泉』では学位について次のように説明されています。
「学術上、一定の能力または業績を示した者に授与される称号。学士・修士と博士とがある。」

一般的には学位は大学を卒業する事で、得る資格という様な認識がありますが、実は大学を卒業しなくても学位を得る事ができるのです。

「日本学位機構」という団体をご存じですか?
日本学位機構は、文字通り学位を授与するための機構です。

あまり知られていませんが、一定の条件を満たした上で学位を申請して試験を受けると、難易度は高めですが、大学に通わずに学位を得る事ができます。

この他にも、大学院の「論文博士」は比較的有名ですね。

論文博士は大学院には通わずに論文を提出し、大学から認められる事で学位を得る事ができる、という仕組みです。

論文博士を志望する場合、実は大卒資格は必要ないのです。

大学に行く意味

学位の取得に学歴は関係ないとしても、実際問題として中卒・高卒の状態から独学でいきなり大学院のレベルに到達し、論文を書き上げるのはかなり難しいです。

科目等履修生や聴講生等の制度を利用して、個人で学習を続けて論文を書く事も出来るとは思いますが、難易度はかなり高いと思います。
学位申請についても、いくつかの条件があり、所定の単位を取得している事が前提となっています。

学位を得る為には相応の知識や学力がある事が前提ですから、どこかで学ばなくてはなりません。
結局、普通の人間が学位を得る為には、やはり大学に通って卒業する事が一番の近道だと思います。

社会人として働きながら学ぶ場合、比較的スケジュールに融通が効く通信制大学には大きなメリットがあります。

働いていても、大学生として専門分野の勉強が出来る事。
働きながら学位を取得できる事。
夜間大学が近くに無い場合でも、働きながら大学の勉強が出来る事。

通信制大学に通う意味は主に上記の三点だと思います。

通信教育だからレベルが低いのでは無く、自分が何を、何のために勉強するのかが、結局最も重要な事のではないでしょうか。

通信制大学に入学した意味は自分で見付けなければなりません。



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