小獅子の尾

芸術大学の通信教育部に通う20代女子の雑記

自分の人生について考えた話

電子音楽のスクーリングを受講した帰りに、駅の改札を出ようとした時にエスカレーターの辺りに人だかりができている事に気がつきました。

駅員さんが駆け寄ってきていて、中を覗いて見ると頭だけ壁に寄りかかる様な形で人が倒れていました。

最初は酔っぱらいか何かだと思ったけど、お年寄りの方でお酒に酔っている形跡はありません。
何度呼び掛けても意識がなく、倒れている姿も片足だけ突っ張っている様な形で少し異常でした。

偶然その場に救命に携わっている乗客の方が居て、お婆さんの姿勢を変えて脈拍を見ていたのですが、徐々に脈が弱くなっていたらしく、心臓マッサージをして救急車の到着を待ちました。

救急隊の方が到着した後もやはり脈が弱く、暫く心臓マッサージを続けた上でタンカで運ばれて行きました。

その後の事は部外者の私には解りませんが、お婆さんの回復を願うばかりです。

きっとお婆さんも一人で電車に乗る際に、駅のエスカレーターで倒れるとは思っていなかったでしょう。

そして、誰もがそうなる可能性がある事を思い出して、人生について考えました。

実は今回のスクーリングで、日本の労働環境が悪化している事や、セクハラ・パワハラについての会話をしていて、個人で仕事がしたいという話をしていました。

その帰りに人が倒れているのを見た事は、自分の中で大きな衝撃でした。

自分にもそうなる可能性がある事、そして、それは今かも知れない事に気がつきました。

自分はこのままの状況で死んでも納得が行くだろうかという問いが解決されずに心の中に留まっています。

何もかもが簡単ではありません。
実現には時間が掛かる。
それでもこの道を進めば未来は開けるのだろうか。

今の私には解りません。