小獅子の尾

芸術大学の通信教育部に通う20代女子の雑記

通信制大学の卒業率はなぜこんなに低いのか


通信制大学の卒業率

私は高校・大学と通信制ですが、通信制高校に比べて通信制大学の卒業率はグッと下がります。
入学前は卒業率が低くなる理由が解らず、とても不安に感じました。

そこで、今日は通信制大学の卒業率の低さについて書いてみようと思います。

通信制大学の卒業率について、殆んどの大学はデータを公開していません。

どの大学も「卒業率は低い」「四年で卒業できるのはごく一部」等と抽象的な事を書いていて、入学前はその曖昧さに不安を感じていました。

通信制は働きながら学ぶため、必然的に留年率が高く、正確な卒業率が出せない、という理論は解りますが、大体の目安も無いのはちょっと・・・という感じですね。

大まかな卒業率は、大学が公表している入学者数と卒業者数を元にして計算する事ができます。

他大学の卒業率まで調べた事は無いのですが、多分大抵は20~30%だと思います。
私はこの数字を見た時に、思ってたより多い!と、思いましたが、少なすぎると思う方も居ました。

卒業率が低い理由

そもそも、なぜ通信制大学の卒業率はこれほど低いのでしょうか?

卒業率が低い理由の一つとして、入学試験が実地されないという事情があると思います。
しかし、通信制高校でも入学試験はありませんが、過半数の生徒は卒業します。

通信制高校通信制大学の最も大きな違いは、年代や立場がバラバラであるという点です。

通信制大学の学生は十代から八十代まで幅広く、立場も職業もそれぞれに違います。

仕事が忙しくて学習の時間を取れない方や、年配でマイペースに学習を進めたい方、様々な立場の方がいる事で、留年率は高まっています。

また、大学によっては、そもそもが四年では卒業できない内容でカリキュラムが組まれている場合もあります。

この辺りは、入学前に良くリサーチすると良いです。
ネット上には在学生の声もチラホラ落ちていますから、何かしらの問題があれば事前に知ることができると思います。

一番大きな問題は、学業をメインにできない学生が多く、どうしても卒業までに時間が掛かる場合が多い事です。

学習が長期化するほど、学費も嵩み、意欲も無くなり、最終的には退学する方が多いです。

また、通信教育部の教諭は非常勤ですから、意欲もレベルも社会性もバラバラです。

私の通っている大学では、特定の人の質問にのみおかしな内容の返答をする等、大学側の問題もしばしば見えます。

老眼や理解力の低下を理由に学習の難しさを訴える方もいますが、八十代を過ぎて大学を卒業している方も沢山います。

大学は勉強をする場所なので、老眼や理解力の低下で躓いている方は理解できる範囲から時間をかけて学ぶことで補っていくしか方法がないと思います。

通信制大学を卒業できる人とは?

結局退学する方に共通しているのは「学ぶ」事を諦めている事です。

通信教育はマイペースに学習できる事が魅力です。
しかし、マイペースとは楽で簡単、難しくないという意味ではありません。

通学の大学に通っていた方は、通信教育が厳しいと言っていました。
誰からも教えて貰えず、一人で淡々と一定レベル以上の課題を提出し続ける学習スタイルは通学の大学とは全く違う物です。

それでも学ぶ覚悟のある方、どうしても学ぶ理由のある方は、留年は兎も角として、卒業はできる仕組みだと思います。

通信教育は苦しみも多いですが、そのぶん自由があります。
それぞれに社会経験があるからこそ、学べる事があります。

強い意思と目的のある方は、迷わず通信制大学に出願して下さい。
卒業に必要なのは日常的な学習の積み重ねと、地道な努力です。

卒業率の低さは難易度の問題ではなく、継続できるか否かの問題なのです。




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