小獅子の尾

芸術大学の通信教育部に通う20代女子の雑記

通信制大学で教員免許を取る方法

最近、教員の方と話をする機会がありました。
教員として既に働いている方の中でも、今ある免許に追加して異なる種類の教員免許の取得を希望される方が多いそうです。

そこで、今回は通信制大学で教員免許を取得する方法について書いてみます。
通信制大学で教員免許を取得する方法は主に三つありますので、順番に説明して行こうと思います。

それぞれに特徴も違いますし、対象となる人も違っています。
通信制大学だけではなく、通学の大学で科目等履修生等の方法で単位を取ることも出来るので、自分が一番無理なく勉強できる方法で教員免許を取得する事をお勧めします。

通信制大学では良くある事なのですが、無理をすると結局資格は取れずに、学費だけを大学に寄付する事になりかねません。
不安のある方は科目等履修生として最低限の単位を取得してから入学する事をお勧めします。

通信制大学の学部に入学(編入)する


難易度  ★★★★★
費用   ★★★★☆
学習期間 ★★★★★
必要な最終学歴:高校もしくは高卒と同等の学力がある方

大学卒業資格と同時に教員免許を希望する場合は、通信制大学の学部に入学もしくは編入する方法が一番一般的です。

学科と同時に教員の資格課程を選択する事で申し込む事ができ、大学によっては途中から資格課程を専攻する事もできる筈です。

学習期間は概ね二年~四年で、学部の学習と資格課程の学習を両立しなければなりません。
そもそも、通信制大学の学部の卒業率は全体の10~30%ですから、率直に言うとこの方法で教員免許を取得するのは無理では無いものの、かなり難しいと思います。

特に、職場の理解があまり無い場合は、いきなり学部に入学あるいは編入する事はやめた方が良いです。
繰り返しますが、個人的には無理のある場合は、科目等履修生として単位を取得してから入学もしくは編入した方が良いと思います。

また、中卒~高卒で教員を目指される方は、余程の理由が無い限り、まず大学を卒業する事から始められた方が容易です。
入学時に資格課程を専攻しなくても、途中から資格課程を専攻したり、他大学で科目等履修生になる事も出来ます。

資格過程に登録し、資格の勉強を優先した結果、学部の必修科目が終わらずに留年する事も実際にはしばしばあります。
この場合、大学卒業後に教員過程のみを履修した場合と比較して、一年分余分に学費を払う必要がありますから、なかなか厳しいです。

通信制大学の資格課程(教員コース)を専攻する

難易度  ★★★☆☆
費用   ★★★☆☆
学習期間 ★★☆☆☆
必要な最終学歴:大学卒業

大学によって名称が違う事がありますが、通信制大学には大抵、資格過程という資格を取る為だけのコースが設置されています。
これは四年制大学を卒業した人が、資格取得に必要な単位のみを取得する為の過程ですので、大卒資格の無い方は先に大卒資格を取得する必要があります。

学習期間は常々一年間ですが、大学によっては期間の短いコースもあります。

大学卒業資格を取得する訳では無いので、学部の学習と資格過程の学習を両立する必要は無く、科目が減るため学費ももかなり押さえられます。

私は資格課程の学習はした事がないため、難易度については解りませんが、学友から聞いた話ではレポート等の難易度はそれほど高くない様です。

大学は卒業しているが、今後教員免許を取得したいという方の中でも、モチベーションが高く、期間を決めて集中的に学習したいという方にお勧めです。

通信制の難点として、教育実習先の学校を自分で探さなければならない(自力で見付けられなければ実習が出来ない)という話を良く聞きます。

これも大学の規定によって違いますので、その辺も含めて大学を選ばれる事をお勧めします。
大学選びの注意としては、通信制だと思って遠方の大学を選ばない事も重要です。
スクーリングやレポートの提出で頻繁に通う場合もありますから、近くの大学もしくはインターネットでの講義が充実している大学を選ぶと良いです。

結果スクーリングの日程調節は、社会人として働いている限り苦しまなければならない問題です。

放送大学の在学生・卒業生と話をした事がありますが、卒業生は卒業して資格を取得していますし、在学生からも学びやすいと聞きました。
サンプルが少ないですが、放送大学は基本的に悪い話を聞かないので、個人的に資格取得に一番向いているのでは無いかと思っています。

科目等履修生として学ぶ

難易度  ★★☆☆☆
費用   ★☆☆☆☆
学習期間 ???(人それぞれ)
必要な最終学歴:大学卒業

最後に、既に何度も書いていますが科目等履修生になる方法があります。
科目等履修生とは、大学に入学せずに単位を取得する方法です。

年間の単位数は自分で選択しますから、沢山取って短期間での資格取得を目指すこともできますし、徐々に単位を集める事もできます。

基本的には希望した科目の講義を受講する事ができるのですが、あくまで正規の学生では無い為、定員によっては講義が受講できない場合もあります。

希望した科目を断られる事はあまり無い様ですが、資格取得には定められた単位が必ず必要なため、状況によっては大学の都合で資格取得が一年間遅れてしまう可能性がある事が最大のデメリットです。

また、教育実習等を断られる場合もある様なので、事前に大学に問い合わせた方が良いでしょう。

学生時代に資格課程を専攻していたけれど単位を取り逃してしまった方や、働きながら大学に通う事に不安がある方、職場でのサポートが得られない方が補助的に学ぶのに最適だと思います。

学費は登録に必要な費用と、科目毎の授業料の二種類です。
科目数によって学費は変動しますが、数科目学ぶだけであれば年間数万円から学ぶ事ができます。


それぞれにメリット・デメリットがありますので、自分に合った無理の無い方法を選ぶ事で、資格がより手に入りやすくなると思います。
少しでもご検討の手助けになれば幸いです。





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