小獅子の尾

芸術大学の通信教育部に通う20代女子の雑記

聴講生と科目等履修生の違い

少し前に在籍している大学の公開講座に申し込みました。
公開講座と聞くと、社会人や定年後の方が聴講する単位にならない講義・・・というイメージですが、私が通う大学では公開講座でも単位をとる事ができます。
公開されているスクーリングの様な物ですね。

聴講生と科目等履修生の違い

実は、通信制大学入学前に聴講生と科目等履修生について調べてみた事があります。
二つの概念は非常に似ていますが、聴講生は単位が取れない、科目等履修生は単位が取れる、という点でまったく違っています。

科目等履修生とは、通学の学生が受講する講義を一般の社会人等の立場の人が選択で受講でき、更に単位が取れると言う制度の事です。
科目等履修生の制度を使うと、通学の学生であっても他校の講義を履修する事ができます。

余談ですが、ドイツの大学生は他校の講義を含めたシラバスから、自分の受講する科目を選択する事ができるという話を聞いた事があるのですが、この制度はちょっとだけドイツの大学っぽいですね。

科目等履修生には、大学に在籍していなくても講義を受けて単位が取れる=科目等履修生として講義を受けた際の単位が資格などの単位として認められるという大きな魅力があります。

例えば、子育て後に社会復帰を目指す女性や、転職を考える男性等々・・・様々な立場の方が居ると思いますが、それぞれが科目等履修生の制度を利用する事で、大学に再度入学しなくても教員や司書等の資格を取得する事ができます。
また、資格課程が無い大学に入学した人であっても資格を取る事ができ、大学の規定にもよりますが、更に在籍している大学で単位が認められるという制度です。

国家資格ではありませんが、大学卒業後に必要であれば私も科目等履修生の制度を利用して資格を取りたいと考えています。

生涯教育について思う事

少子高齢化が進み、終身雇用が崩壊したと言われる現在、(大学の収入源の関係もあり、と言う前提ですが・・・)学ぶ機会は以前よりも身近に広がっていると思います。
しかし、統計を見てみると、日本だけではなく、東アジア全体で就職後に大学へ行くという選択は未だに少ないです。

これでは親の都合や金銭的な状況で、その人がどの様な職業に就くのか、どの様な分野を勉強するのかがある程度決められてしまいます。
高卒では教師や司書等、一部の職業に就く為の資格が得られないからです。
私はこの事に疑問を感じています。

18歳~19歳で進学せずに就職した人の多くは、一生大学へ行かない場合が多いです。
自ら望んで大学へ進学しなかった場合はそれでも良いと思います。
ただ、大学へ行きたかったけど進学を断念せざる得ない理由があった人、就職後に大学で学びたいと思った人・・・この様な人には学ぶ機会が設けられるべきだと私は思っています。

欧米では当然のように社会に出て学費を稼いでから進学する人がいます。
東アジアの中では、韓国で学歴社会や軍隊の影響があるのか、大学院の新入生の平均年齢が30歳を超えており、社会に出てから進学する人も多いのでは無いかと思います。

日本には新卒一括採用という特殊な環境がある為、大学に行ってスキルアップするという考えが社会の中では認められにくいのかもしれません。
大学教育が若者の就職の為の場所では無く、年齢や立場に関わらず学問をする場所として日本社会の中で認められる日が来ることを願っています・・・



クリックして頂くと励みになります。

人気ブログランキング
にほんブログ村 大学生日記ブログ 通信大学生へ
にほんブログ村