【返済できない】貸与奨学金をお薦めしない理由

前回の記事で、卒業後の進路として、給付の奨学金を使って留学したいっていう話をしたのですが。

ちょっと奨学金については色々と思う所があるので、今回はお金の話をしてみようと思います。

五年間の大学生活で、私は結局一度も奨学金を利用しませんでした。

何故かと言うと、借金をしないというポリシーがあったからです。というのは嘘です。
実は、家族が最初から私の大学進学には大反対でして・・・
田舎の古い考えで、女が大学に行くなんてダメダメダメダメ死んでも許さないって感じで、そのためにお金を借りるなんて論外だったんですねぇ。

学費は全額自分で、しかも現金一括で支払う事が私の大学進学の条件でした。
成人して四年目、社会人六年目。

これまでもお金なんか借りてないし、一銭も出さん癖に何が条件や・・・と思わんでもなかったですが、亡くなったお爺ちゃんからも、車を買うくらいなら現金で買え、無い金は使うなと言い含められていたので、無い金は使わない・お金は借りない主義を貫き、なんとか卒業までやって来ました。

最後はコロナで流石に借りようかと思いましたが、大学院への進学を希望していて、金銭面で進学を躊躇う理由を作りたくなかった事と、今無いお金は将来も無いので、借りても利子分を損するだけだと思ったからです。

四月の時点では無理に働けば何とかなるだろうって感じだったので。
その代わり、今厳しいですけどね・・・

そんな感じで、田舎なので年収は低いですが(200万円ちょっとくらい)、毎年学費を50万前後確保して、学費とは別に年間数十万円を貯金する(留学資金)という節約生活を続けて来ました。
まぁ、そのお金も日々の残業と深夜の学業で体を壊して失いましたけどね～

奨学金を返済できない人っているじゃないですか。
本当に返せないのかなって思う事があります。

我が家は兄が進学した辺りで親が離婚しているのですが。
親が離婚するとは思わず、ウッカリ私立のエスカレーター式の高校に進学してしまった兄は10代で多額の奨学金を背負い・・・

結局、借金が膨らむ(のと奨学金が何故か家族の生活費に回っている・・・ゲフン、ゲフン)のを嫌って大学へは進学せず。
フリーターとしてコンビニでアルバイトをして、3～4年で300万近くあった奨学金を全額返済しました。

その後、お金を貯めて建築関係の専門学校に進学して、今は普通に生活してるんですけど・・・
19やそこらのフリーターでも年間100万円近く返済できるのだから、正社員なら返済できる気がするんですけどね・・・
一人暮しで仕送りとかしてるなら無理だろうけども。

兄は親と同居で家賃が必要なかったのと、お金の為に夏休みは30連勤して稼いでいた超人(金の亡者)なので、返済のスピードは早かったと思いますけど・・・

奨学金が返せない人は、借りている金額が大きいのか、返済額が小さいのか・・・
奨学金って、毎月2～3万前後の少額を十年単位で返済する場合が多いらしい(私のイメージ、違ってたらごめんよ)のですが、返済計画とかあまり考えなくて良いらしい所が怖いと思います。

なんか、借金の返済っていう感覚がない人が多い気がします。
本当に借金だと思って生活を切り詰めたら、返済できる場合が多いと思うんだ、正直。

私は留学の計画が上手く行ったら、給付型の奨学金を使うつもりなんですけど、この給付の奨学金というのは少ないながらも日本にもあります。

実は海外では給付の奨学金が主流らしく、日本も政府が給付の奨学金を始めたいとは言っているものの、まだまだ奨学金＝学生ローンの場合が多い気がします。

が、日本にも給付の奨学金はあります。
条件とか色々あって、金額も少ない場合が多いので実用的な給付型の奨学金は少ないですけど。

たぶん、一番有名なのは新聞奨学金ですよね。
新聞配達して貰う奨学金。
あれ、給付型なんですよ。

新聞配達してるんだから奨学金じゃなくてお給料じゃね？と思いがちなんですけど、お給料はお給料で奨学金とは別に出るという、高度経済成長期の産物。

しかも大学(大学院や高校もあるのか？)の近くに無料で宿も借りれるとんでもない奨学金で、大学進学の時に新聞奨学金なら通学でも行けるかも・・・と思って考えたりしました。

途中で辞めると奨学金が支給されないので、生半可な気持ちで利用すると危険ですが、素晴らしい仕組みだと思います。

存続が難しいとか聞いたことがあるけど、個人的には頑張って欲しいと思っています。

そんな感じで、生ぬるい気持ちで聞こえの良い借金を背負うくらいなら、新聞配達して苦学生した方が健全じゃないのかなっていう、ただそれだけの記事です。

個人的に、学生ローンはお金のない人が最終的には何故かお金のある人よりも高い金額(利子)を支払う事になる謎の制度だと思います。

お金がないから利用するのに、最終的には更にお金を失うという。
世の中ゲスいですねぇ。

小獅子の尾