小獅子の尾

芸術大学の通信教育部に通う20代女子の雑記

親戚は家業を継ぐのか継がないのか

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私が神事芸能に興味を持つようになったきっかけは曾祖父が面を作る仕事をしていた所に由来するのですが。

元々、曾祖父の結婚相手、まぁつまり曾祖母の家が面を作る仕事をしていて、曾祖父は曾祖母の家で面の作り方を学んだらしい。

しかし、今年に入って曾祖母の家の当主も亡くなり、息子さんは曾祖母の家がやっていた会社を継ぐ決心をしたみたいだけど、面は継承者もなく。

そんな折に、ちょっと面の話をする機会があって、おばさん(曾祖母の家の人、厳密にはおばさんでは無い)に電話してみたら、道具を処分するか迷っているとの事。

おばさんももう年だし、いつまでも面を作っていられる訳でもない。
それは解るけど、親類一同はもう面の作り方なんか継承せずに、絶やしたい方向で暗黙の合意があるらしい。

まぁなんかね、漆で臭いらしいしね。
私も親戚ではあるけど家が違うから、口出しはすまいと心に決めていたのですが・・・

道具を処分しようかと思うねんっていうおばさんの話を聞いていて、なんか咄嗟に口が滑ってしまった。
ほんなら私に教えてやって言ってしまった。

言ってしまいました・・・
ちょっと後悔してます、お金儲けの時間がまた減るし、これ以上お給料が減ると困る。

でも、そんな簡単に絶やされるのもちょっと納得が行かない気もする。

跡取りがしっかりして面の作り方も勉強してたら良いのにと思わん事もないけど、なんか・・・まぁ色々あるしね。
簡単に何でも出来る訳じゃないしね。

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面を作っていた曾祖母の家は元々はお寺の家系で、今も某所にお寺があるらしい。

たぶん、そこは私が働いていた某神社の別当の流れを汲む家系なんだと思うんです。
珍しい、神社に纏わる名字で、都道府県も同じだし、神仏習合の神社だからね・・・

本当は、その事もいつか話そうと思ってたけど、その前に無くなられてしまった。

正直、面の作り方も、おばさんには解らない所もあるらしくて、今さら習ってもおじさんの作った面の再現はできないんだけど。

今年は自分のやるべき事のために仕事を制限しようと思って、仕事を減らしたのですが・・・まさかこんな方向に進むとは思いもしなかったです。

漆の面も、能面や狂言面だけだと思っていたら、舞楽面や伎楽面まで作っていたらしい。

そう言えば、左舞の面を作ってるとか聞いたことあったなぁ、というのを思い出してたのですが・・・

全然意識してなかったけど、おじさんは舞楽面を作って、私は舞楽の笛を習ってたんだなぁと思って切ないです。

なんか色々あって疲れました。
日曜日は能楽見に行こうと思ってたけど、レポートに追われて行けなかったネ。

ここらで、神前に芸能を奉納しておきたいです。
保身です。

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