小獅子の尾

芸術大学の通信教育部に通う20代女子の雑記

香港のデモを私は支持しない

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香港のニュースが報道されてますが、私は香港のデモは支持しません。

暴力で意見を通そうと言うのは民主主義のやり方ではない。
これは去年の時点での中国側の映像で、悪い部分の詰め合わせなので、デモ隊は暴徒だ!とは言いませんが、さすがに正当化できる範疇では無いです。

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香港の人は一生懸命戦ってるかも知れない。
でも、孫子は、凡そ兵を用うるの法は、国を全するを上と為し、国を破るは之に次ぐと言いました。

戦わずして勝つってやつ。

将、其忿に勝えずして、之に蟻附せしめ、士を殺すこと三分の一にして、城の抜ざるは、此攻の災なり。

デモの関係者は、自由のある状態で暴力を批判するのは傲慢だと語ったそうですが、香港よりも自由のないチベットダライ・ラマは国を追われても一貫して暴力による抗議を許しませんでした。

ノーベル平和賞を受賞したのは、ラマが決して反撃を許さず、平和的な解決を求めてきたからです。

ちなみに、ダライ・ラマがインドへ亡命したのは20代前半。
香港の大学生たちと同年代の頃です。

デモ隊が暴力を用いたのは事実で、それはどんな事情があったとしても決して正当化できる物ではない。
戦争を終わらせる為に原爆を落とす事が必要悪とはならない事と同じです。

そして、デモの正当性を主張するなら決して暴力を用いてはならない。
暴力を用いて戦う意思を示すほど、支持が消えていく事を理解しなければならない。

デモ隊はどんどん冷静さを失って来ている様に感じられます。

親中派への批判は日本でも報道などで耳にします。
民主主義というのは市民の意見を聞いて、多数決で社会を決めましょうという考え方ですから、特定の主張を政治関係者が公的に批判し攻撃する事は民主主義の思想に反する事だと私は思います。

デモ隊の意見を聞いていると、すごくモヤモヤします。
民主主義に見えないんです。

やられたらやり返すの精神で同じことをやっていたら、デモ隊が戦っている筈の共産党と、やっている事は何も変わらなくなる。

民主主義って何なのかな?と思います。
私は賛同できない。


正直な所
香港のデモを知ったばかりの頃、私はこのデモを市民運動として捉えていました。

当初は逃亡犯条例に反対したり、五大要求みたいな、明確な要求のあるデモでした。

香港はデモ隊の要求を飲んで、逃亡犯条例は撤回されましたが、五大要求を求めてデモは続きました。
まぁそこまでは解る。

でもなんか最近は五大要求の話も段々無くなってきて、民主の為に戦う、みたいな事になってる。
目的がどんどん広められて、抽象化・全体化している。

要求が曖昧になるほど、デモは終わらなくなる。
何のためのデモなのか?

民主の為に、とは言うけど、同じ民主主義でも国の制度はそれぞれ違う。
デモ隊は具体的に何を求めてるのか?具体的に香港をどう変えたいのか?正直、良く解らない。
五大要求や選挙の話も最近はあまり聞かない。

デモ隊の主張は場合に応じて変化している様にも見える。
民主化を求めるのは解るけど、長期的な抗議を続けるメリットはあるのだろうか?

どうなったら納得するのかを明確な形で明示しなければ、犠牲を出し続けるだけで、メリットは少ないと思う。
香港のデモでは死者も出ている。
私は今のデモの方針には賛同できない。




ちなみに、ダライ・ラマの自伝は凄くオススメなので、ぜひ図書館とかにもあると思うので読んでみて下さい。
20代前半の頃、本当に凄く愛読してた。


ついでに関係ないけど、ダライ・ラマの自伝を愛読してた頃、ネパールのラム・バハドゥール・バムジョン君の説法もよく聞いてました。

そんなバムジョン君も逮捕されてしまいました。
罪を犯していたなら償って欲しい。
デモと関係ないけど。

所々、薬物でもやってんのかな~って部分もありますが、日本語訳がアヤシイのもあるので堪忍して下さい。

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