唐突に中国の人民元ネタを挟んでみます。
- 人民元と毛沢東
- 人民元=毛沢東では無かった!
- 人民元のデザインも同じでは無かった!
- 人民元と日本円
- 中国のクレジットカード事情
- 外国人旅行者が中国の電子マネーを使うのは面倒
- まとめ・中国の電子マネーは凄い!
人民元と毛沢東
中国旅行で人民元を手にしてからずっと、私は人民元=毛沢東だと思っていました。
現在流通している紙幣(そもそも中国では電子マネーの方が主ですが・・・)に描かれる肖像が、全て毛沢東だったからです。
実は、日本では男女平等への配慮から、現在は女性の肖像を必ず一枚は使用しなければならない・・・という決まりがあるのです。
そして、日本よりも男女平等が進んでいると言われる中国。
私は密かに紙幣に描かれる肖像に期待していました。
しかし、その期待は中国の政治と毛沢東によって粉砕されたのでした。
紙幣の肖像=毛沢東なので、もはや男女平等も何も無い 笑
人民元=毛沢東では無かった!
しかし!最近ネット上でやり取りしている中国人から聞いた話によると、昔の人民元は毛沢東だけでは無かったとの事。
毛沢東の肖像が使われていたのは百元札のみで、他にも周恩来、劉少奇、朱徳の肖像があったと。
そこで調べてみた所、Wikipediaにも同様の記載がありました。
以下、Wikipediaから引用・・・
毛沢東の肖像が単独で用いられたのは第5版からであり、それ以前の第4版は満州族、モンゴル族、漢民族、回族、高山族、プイ族、朝鮮族、チワン族、チベット族、ウイグル族、イ族、トン族、ミャオ族といった中国の少数民族の肖像が多く、毛沢東の肖像は周恩来、劉少奇、朱徳とともに描かれた100元のみだった。
人民元のデザインも同じでは無かった!
更にWikipediaを見ていくと、中国旅行中は毛沢東にしか目が行かなかった物の、お札の種類によって背景として描かれる風景が異なるという新事実を確認。
チベットのポタラ宮や西湖が描かれているなんて、毎日実物を目にしていたのに、全く気づいていませんでした・・・
ポタラ宮については、チベット問題と絡めて色々と書かれている記事もありましたが、ダライ・ラマ法王は中国の自立した自治区としてのチベットを否定している訳では無いので、人民元に描かれている事自体は無理に批判するような物でも無い気がします。
チベットに関連する問題で中国を批判するなら、他にもっと批判すべき事が沢山ありますからね・・・
人民元と日本円
中国の貨幣、"元"の発音は中国語ではyuan。
旧字体では日本の"円"と同じです。
今も日本円のお札には"圓"と書かれている筈ですが、中国元にも同じく"圓"の文字があって、ちょっと面白いですね。
しかし、中国では電子マネーの普及で、現金はあまり使われていません。
悲しいかな、電子マネー化は偽札対策でもあるらしく、現金を出すとちょっと嫌な顔をされる事もありました・・・
中国では他国よりも偽札が多いらしく、偽札を掴まされた際の保証が無い事も相まって、中国人にも色々事情があるみたいです。
中国国内では一斉に電子マネー化が進められた様ですが、電子マネーは脱税予防にもなりますし、色々あるのでしょう・・・。
中国のクレジットカード事情
旅行者にとっては不便な事ですが、中国ではクレジットカードがそれほど普及していません。
どうもあちらでは、外資系企業を追い出して、自国で似たようなサービスを作る事で、利益を自国内に留めるような仕組みがあります。
クレジットカードを持っている人も居ますし、使えない訳では無いですが、どちらかと言うとクレジットよりも銀聯カードの方が普及しています。
銀聯は厳密にはクレジットカードでは無く、中国のデビットカードの様な物です。
利用者の多くが中国人か華橋(利用するには中国の銀行口座が必要)という、非常に偏ったユーザー層であるにも関わらず、使えるお店が凄い勢いで増えている印象です、さすが中国・・・
外国人旅行者が中国の電子マネーを使うのは面倒
電子マネーには阿里巴巴のアリペイや微信のウィチャットペイが有名ですが、どれも中国の銀行口座が必要なので、利用するのはちょっと面倒です。
特に最近の微信は、登録しようとするだけでアカウントがブロックされます。
現在利用している人のアカウント情報を入力しなければ登録すらできない様な状態になっているので、現状では、ちょっと中国旅行をするつもりの外国人が気楽に使えるサービスでは無いですね・・・
日本ではQRコード自体衰退していて、デフォルトではQRコードの読み取りが出来ないスマホもありますし、ちょっとしたカルチャーショックを感じる事ができます。
中国は検閲等々の政治的な関係で、通信の暗号化が日本よりも緩い為、日本人としては電子マネーの利用に多少の不安を感じない事も無いです。
まとめ・中国の電子マネーは凄い!
そんな感じで、中国のお金について書いてみました。
私は日本の百貨店で働いていた訳ですが、中国人インバウンドの方は同じ商品を50~100個購入する事も多く、それがそのまま中国で転売される・・・というのが基本的な流れになっていました。
今は中国国内で法改正があり、日本の店舗で個人が購入しても輸入と同等の関税が掛けられる事になったので、前よりも爆買いは沈静化していると思いますが・・・
多くのバイヤーは電子マネーを使って物を売ったり買ったりしている訳ですが、実はそのお金は延々と電子マネーの世界で流通しています。
物を買うのも、物を売るのも決済は電子マネー。
利益を電子マネーから得ている為、チャージは無く、支出も電子マネーを使う為、換金もありません。
とんでもない世界だなぁ~と思ったのを良く覚えています。
中国企業は規模が大きいので、ちょっとえげつない所がありますね!
では!