前回の記事でinter palsについて書いたので、今日はその繋がりで言語交換について書いてみようと思います。
言語交換とは?
言語交換とは、主に外国人と自分が話せる言語を教え合う、と言うような意味で使われる言葉です。
ネイティブスピーカーから無料で言語を教えて貰える代わりに、自分も相手に日本語を教えるという物ですね。
言語交換自体はわりかし昔からあって、昔は手紙などで言語交換をしていたのですが、今はインターネットやアプリが発達しているので言語交換アプリ等も沢山出てきています。
手軽になった分、語学学習の中でかなりポピュラーな存在になりつつあります。
ネットを使えば簡単にネイティブスピーカーと交流できて、無料で言語を教えて貰える訳ですから、一見凄くよさそうな感じがしますね。
ただ、言語交換にもメリット・デメリットがあるので、今回は私が感じた言語交換の良い所と悪い所を書いていこうと思います。
もちろん、交流する相手や言語(もしくは国)によって違いがありますし、感じ方も人それぞれなので、参考程度に読んでみて下さい~
言語交換のメリット
言語交換のメリットは色々ありますが、一番大きいのはネイティブスピーカーと交流する事で、教科書には載っていない様なリアルな言語に触れる機会が持てる事です。
まぁ、スラングや若者言葉みたいな物ですね。
こういう言葉は語学として言語を学ぶだけでは中々身に付かないので、メリットのひとつだと思います。
次に、無料で学習できる事も大きなメリットのひとつです。
テレビ電話等でネイティブの方から語学を習えるサービスなんかもありますが、言語交換なら無料でネイティブと会話する事ができます。
コストパフォーマンスのみを考えるなら、言語交換は一番良い方法かも知れません。
後は・・・上手く行けば海外に友人ができる、という様な所でしょうか。
私が感じる言語交換のメリットは上に挙げた三つ程度です。
言語交換のデメリット
言語交換のデメリットとしては、お互いにネイティブではある物の、言語を教える教師としては素人なので、教えられないという点がかなり大きいです。
例えば、日本語には長音という物があります。
おかーさん、おとーさん等、母音が1.5倍になる部分があるんです。
この長音がどんな言葉に使われているのか、上手く説明できるでしょうか?
殆どのネイティブスピーカーは自然と言葉を覚えるので、母語を言語として学習した経験がありません。
その言葉の特徴や外国人が難しいと感じる部分等を理解していません。
母語で言葉を話せるからと言って、言葉を教える能力があるという訳では無いのです。
相手と自分の言語能力には開きがある事が多く、学習量に差が出る場合が多いですし、しつこく写真を求められる、日本の情報を執拗に聞かれる等々...言語交換以外の部分で疲れる事も多いです。
言語交換をオススメしない理由
言語交換を通じて、素人同士で言語を教え合う事は不可能だと私は思いました。
私自身にも相手に基礎から日本語を教える力はありませんし、相手にもその能力はありません。
そして、ネイティブと会話したいだけなら、わざわざ言語交換を選ぶ必要もありません。
実際問題として、無料で語学を学びたい人達のモチベーションは決して高くはありませんし、意味のない会話を続ければ続けるほど、こちらが疲弊してしまいます。
そもそも、ネイティブと会話をするだけなら普通に国際交流として友人を探した方がスムーズですし、会話の途中で一々間違いを指摘される事もありません。
私もいくつかのサービスを利用して、ペンパルを作ったり言語交換をしたりして来ましたが、外国語での会話と外国語を学習する事は完全に別けて考えた方が、却って学習の効率が良い様に思いました。
もちろん、これは私の個人的な意見ですし、言語交換自体は無料で出来るため、興味のある方は疲れない程度に挑戦してみるのも良いと思います。
今日はそんな感じです。