こんにちは。
現在農業のお手伝いをしている通信制大学生です。
少し前から農業のお手伝いをしていますが、実は地元の農家さんが経営している零細企業で、一応アルバイト(パート?)という形で働いています。
前職は一応大手百貨店の子会社で、百貨店業務の請負をしていたので、大手企業から零細企業に転職した様な形になっています。
そこで、今日は私が感じた大手企業と零細企業の働き方の違いについてブログを書いて行こうと思います。
大手企業の組織
会社が大きければ大きいほど、組織は巨大になります。
私が働いていた百貨店は鉄道系列の百貨店でしたが、鉄道会社のグループがあり、更に複数の子会社がグループ会社を所有しており、組織が入れ子の様に複合的に運営されていました。
社内での制約も多く、百貨店ではそれぞれの従業員の雇用形態によって待遇と仕事が細かく定められており、同じ仕事でも雇用形態によって待遇が異なりました。
百貨店の他にも大手企業で働いた事がありますが、大手の平社員はどこの社員でも、一人一人が坦々と自分に割り振られた仕事をこなす様な形で働くのでは無いかと思います。
私の経験上、大手企業は安定している代わりに勤務時間は毎日10時間を超える事もあり長めで、お給料は比較的少なかったです。
まぁ、私が経験してきた大手企業は鉄道会社に限られるので、鉄道会社の特徴かも知れませんが・・・。
鉄道系は系列会社が多く倒産の可能性が低い事と、電車がある地域では地方でも働ける所に魅力がありますね。
働きたいとは思いませんが。
零細企業の組織
零細企業の組織は恐らくほぼ100%小さいため、大手企業と比較して把握するのが簡単です。
大手との違いは、会社が小さい分無駄が省かれる事、具体的には意味のない会議や現場を無視した経営戦略が比較的起きにくい環境にあると私は感じました。
組織の小ささと比例して従業員の上下が近くなるので、末端の社員でも会社の方向性が把握しやすく、一人一人が現在の会社の状態を把握している感じがします。
従業員は地元の人が多く、地域の習慣を理解しているため、地域の行事で仕事を休むなど、大手企業では許されなかった事が許されたりします。
お給料は勿論少な目ですが、農業以外だと多い所もあるかも知れません。
恐らく大手企業の様に年功序列でお給料が増える事はありませんが、勤務時間は短くスケジュールに融通がきく感覚があります。
大手と零細、人間関係の違い
職場で働くにあたって、結構大切なウェイトを占めるのが人間関係だと思います。
私は前職でパワハラとセクハラの被害を受けましたが、農業の仕事を始めてからパワハラやセクハラに対する認識が変わりました。
零細企業として農業をやっている今の職場では、社長を含めて従業員は殆ど全員が代々この地域に居住している人達です。
田舎特有の地域内での狭い血縁関係も相まって、社内での人間関係はプライベートの人間関係と地続きになっています。
権威を振りかざしてセクハラ・パワハラを行うと、親戚や友人、ご近所さん等々、プライベートで関わっている人達に筒抜けになってしまうのです。
ここに村社会の恐ろしさと言うか、自治と言うか、そういう物がありありと感じられます。
ここで働く様になってから、パワハラ・セクハラは社内での人間関係がプライベートの人間関係と切り離されているからこそ起こるトラブルなのだという事を改めて認識しました。
働くならどちらが良い?
これまで、個人的な経験から大手企業と零細企業のそれぞれの特徴について書いてきました。
実際に働くならどちらが良いのかについて書くと、私の場合は零細の方が性に合っている気がします。
と言うか、多分私は正社員の様に会社に尽くす働き方が合わない様な気がしています。
仕事に何を求めるのかによって、どんな会社で働くべきなのかは変化するのだと、農家さんで働いてみて改めて実感しました。
会社という組織の一員として、安定して常識的な道を歩みたい方は大手企業で働くべきだと思います。
大手の強みは安定性と、特別な何かが無くても組織に組み込まれる事で評価されて行く事、そして、社会的な信用だと思います。
これに対して、零細企業ではより実践に踏み込んだ仕事ができます。
大手よりも組織が小さく、仕事が細かく割り振られていない為です。
会社の経営は大手と比較して不安定ではあるものの、ワークライフバランスが取りやすく、学歴や見た目で判断されない様な性質があると思います。
零細企業で働いた後に自営業へ転向する方も比較的多く、より自由な働き方を目指す方は零細企業で働いてみるのも良いかも知れません。
今回、農業の仕事をしてみて、組織が違うだけでこんなにも違うのかと改めて気付かされました。