日本人の感染が認められてから数日。
ツアーバスの運転手さん、続いてガイドさんも感染した様です。
中国では既に武漢が閉鎖されており、団体旅行は禁止されていますが、日本での流行が危惧されます。
中国での感染状況
そもそも、この新型コロナウィルスは武漢から各地に広まっているのですが、現時点ではもちろん武漢が最も被害が大きく、次いで杭州の被害が大きい様です。
武漢の空港が封鎖された影響で、旅行中の武漢人は武漢から近い杭州の空港を使わざるを得ない状況となり、杭州の被害が拡大していると中国人の友人から聞きました。
当初武漢が発表していたよりも患者は多く、マスクの生産量も足りていなかった事が判明した事、ウィルスの感染力が早く、チベットを除く全ての地域で感染者が発見されている事から、現在は北京政府の指揮を取り、対策を進めている様です。
予防としてのマスク
ウィルスの流行を受け、中国政府はマスクの着用を推奨しています。
現在、中国ではN95マスクと言う、0.3μmの微粒子を95%以上捕集できることが確認されているマスクが重用されている様です。
とにかく、ウィルスを防げる高性能マスク、あるいは医療用マスクを使った方が良いだろうという事ですが・・・N95でなくても良いという報道もあり、その辺は専門家ではなので良く解りません。
時々、マスクは意味がない等の声も聞きますが、飛沫感染を防ぐ事ができます。
日本国内でも、ツアーバスの運転手という、殆ど接客をしない職種の方が感染しています。
正直、誰が感染しているか解らない状況なので、できるならマスクを着用した方が良いでしょう。
なお、残念ながらAmazonでは価格が高揚している様です・・・
予防としての手洗いと消毒
外出から帰宅した際や食事の前に手洗いを徹底するのも予防になり、中国政府・日本政府共に推奨しています。
そもそも、新型コロナウィルスもただのウィルスなので、予防はインフルエンザ等と同じという事ですね。
ウィルスへの感染は、かのSARSでも結局は接触感染の割合が高いらしく、特に手洗いが不十分な状態での食事は感染の確率を高める行為の一つです。
良く手を洗う事と、もしも接客業などに従事している場合は、可能であればアルコール消毒等を行うとより安心だと思います。
業務用のアルコールスプレーを購入するのは大げさですが、手ピカジェル等、家庭用の商品もあるので、心配な方は検討すると良いでしょう。
致死率は高くない
日本を旅行している中国人を必要以上に悪くとらえている方も割と多いみたいですが、新型コロナウィルスによる致死率は決して高くはありません。
過去のニュースでは、新型コロナウィルスによる致死率は3%程度だと報道されていました。
中国人との接触で、新型コロナウィルスが日本に持ち込まれている事は事実ですが、SARSでも空気感染の可能性はかなり低かった事は知っておくべきだと思います。
感染は、患者が咳やくしゃみなどをした際に飛び散るしぶき(ウイルスを含んだ飛沫)を吸い込むことによる感染(飛沫感染)が中心であると考えられます。しかし、SARSの集団発生の例を疫学的に調査した結果、例えばそれ以外の、ウイルスやそれを含んだものに触れた手指や物を介した感染(接触感染)、排泄物に触れた手を介した感染(経口感染)、特別な条件下での空気感染なども完全に否定することはできませんが、可能性はかなり低いと考えられています。
また、市場、調理のため、屠殺などで、野生動物と接触した人たちの血液を調査した結果から、一部の動物との密接な接触による感染の可能性も否定できないと報告されています。
http://idsc.nih.go.jp/disease/sars/QA/QAver2G002.html
症状が出たら
現時点では、新型コロナウィルスの感染者は中国人もしくは中国人と関わっていた日本人に限られています。
そもそも、日本に住んでいる日本人が感染した事例は現時点では二人しかありません。
中国人とは関わりがない日本人の場合、感染の確率はかなり低いです。
しかし、中国人と関わりを持っている人の場合、注意が必要です。
現時点では病院の検査が新型コロナウィルスに対応していない為、ただ病院に行ってもウィルスが見付かりません。
事前に事情を説明してから病院に行くか、保健所で検査を受ける必要があるそうです。
奈良県で感染したツアーバスの運転手も、症状が出た段階で病院に行っていますが、経過観察になっています。
もしも感染していたとしても、致死率は低いです。
心配しすぎない方が良いでしょう。