小獅子の尾

芸術大学の通信教育部に通う20代女子の雑記

タイ舞踊の概要ースクーリングを終えて

今回のスクーリングは、タイ舞踊の概要を聞いた上でタイ刺繍と装束を着用しての舞踊の実技(もちろん簡単な物ですが・・・)を終えて修了という物です。

タイ刺繍

今回のスクーリングで、タイ刺繍という物を初めて知りました。
タイ刺繍は、スパンコールとビーズを使って布を装飾する物です。

これまで知っていた刺繍とは随分イメージが違いましたが、とても華やかで、パーツを使って模様を縫い付けていく作業には、洋裁とはまた違う面白さがありました。

タイの布地は気候を反映して織り目が荒いそうです。
実際に布地に針を通してみると、針が安定せず、玉留めが抜ける事も何度かありました。

そのため、タイ刺繍では二本取りで糸を使い、玉留めした時の縫い目の糸に針を潜らせて糸を留めます。
文章では解りにくいですが、ストラップの要領で糸を留めるのです。

この技術は何か別の裁縫でも使えそうだと思ったり思わなかったりです・・・ 笑
タイ舞踊の衣装は布地も美しく、刺繍も華やかで、終始目が幸せでした。

タイ舞踊

さて、本題のタイ舞踊について説明します。
タイ舞踊は主に古典舞踊、民俗舞踊、創作舞踊に分類されています。

古典舞踊は宮廷で育まれたコーン(仮面劇)ラコーン(仮面を用いない舞踊劇)等と呼ばれる舞踊劇を主としています。

これに対して、宮廷以外で育まれた舞踊を民俗舞踊と呼びます。
民俗舞踊は主に、北部舞踊、東北部舞踊、中部舞踊、南部舞踊の四種に分類されています。

創作舞踊とは名前の通り、創作された舞踊ですが、その中でも西洋的なダンステクニックを基礎とした物、例えばモダンダンスやコンテンポラリーダンスを除いた、タイの文化を基調とした舞踊の事です。

宮廷舞踊の中でも有名なのはインドの叙事詩を舞踊劇として完成させた『ラーマーヤナ』です。

ヒンドゥー教の文化を背景に展開されるラーマ王子とシータ妃を巡る物語ですが、これは他の科目でも目にしており、特に有名な劇なのだと思います。

装束も美しく、舞踊も非常に優雅で素晴らしいのですが、恐らく日本でもDVDが販売されていると思われます。
興味のある方は是非ご覧ください!
とても優雅です!

そして、民俗舞踊についてですが、スクーリングでは輪踊りを習いました。
これはタイのお祭りやイベント等で行われている舞踊なのだそうです。

タイ舞踊の型

タイ舞踊にはいくつかの型があり、それらを組み合わせる事で舞踊が成立します。

日本では舞踊の型とはイコールで舞の動作や一連の所作を意味しますが、タイ舞踊では手の形等、体の部分的な形を型として捉えている点が非常に面白いと感じました。

民俗舞踊は地域によって四種に分類されますが、舞踊の他に衣装も大きく変わります。

北部は横縞模様、東北部は縦縞模様、中部はタイの伝統的な模様であるラーイタイ、南部はバティックと呼ばれるロウケツ染めで作られた花柄や幾何学模様。

それぞれの衣装には、宮廷のあった中部はラーイタイ、インドネシアと隣接する南部はバティック等と、文化的な影響が現れています。

私がこのスクーリングに興味を持つ切っ掛けとなったタイ舞踊の冠については、日本語の詳しい資料が無いらしく、先生から英語の資料を紹介して頂きました。

この他にも日本の冠についての資料を見付ける事ができましたので、今後詳しく調べて行こうと思います。

とても充実したスクーリングでした!
衣装や刺繍の道具等に香を焚き染めていただき、私の変な質問にも優しく解答して頂いた先生に感謝です!

次回のタイフェスティバルには是非参加したいと思います!







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