小獅子の尾

芸術大学の通信教育部に通う20代女子の雑記

【ギブミーチョコレート】進駐軍のチョコレートとハーシー社とザ・フード

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お爺ちゃんと進駐軍のチョコレート

戦後間もない頃、尋常小学校の学生だった祖父が、曾祖母と一緒に墜落したB29の見物に大阪まで行った話は前にブログに書きました。

このとき、祖父はアメリカ人(祖父曰くアメリカの女のパイロット、祖母曰くパイロットの家族)からチョコレートを貰い、生まれて初めてチョコレートという物を食べたそうです。

毒入りを疑ったけども、アメリカ人本人がその場で食べてるから大丈夫だろうと思って食べた話も前に記事にした気がします。

まぁ、そんな昔話があるのですが。
祖父は時々、戦後のチョコレートは今のチョコレートとは味が違った、と言っていました。

そんな時、私はいつも「いやぁ、味が変わるって言うてもチョコはチョコやろ。材料が変わるわけでなし。思い違いやろ」と思っていたのですが・・・

最近、Amazonプライムで見た『ザ・フード』という食品会社の創立を巡る歴史ドラマ的な番組を見ていたら、ナント!ハーシー社のドラマで戦争と共にハーシーのチョコレートが軍隊に供給された話が出てきたんですね。

そして、軍から配られたチョコレートは米兵を通じて戦地の子供に配られる事もあったと・・・
ギブミーチョコレート!

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米軍のチョコレートはハーシー製

なんと、戦後の日本に流通していたアメリカ軍のチョコレートはハーシー社のチョコレートだという事が判明したのです。
そんなお洒落なチョコレートだったとは・・・

そして、ハーシーのチョコレートは、ヨーロッパで開発されたミルクチョコレートを元に、生乳を使用して開発されたため独特の酸味があるフレーバーに仕上がっていると。

本当に味が違うんだ・・・と思って、衝撃でした。
戦後で貧しかったから味が違ったんじゃなくて、ハーシーの酸味のあるチョコレートだったのね・・・

祖父は亡くなってしまったので、今はもう確かめられませんが、70年ほど前にハーシー社のチョコレートを食べていたのかと思うと、なんだかハーシーのチョコレートにも哀愁を感じます。

私はギブミーチョコレートという言葉はあまり好きではありませんが、どうも子供が米兵からチョコレートを貰っていたのは日本だけでは無いらしい。
戦争とチョコレートにも大きな歴史の流れを感じます。

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ハーシー社の秘密

ハーシー社は製品の開発よりも先に、従業員が居住する町の建設を始め、大恐慌の時代にもリストラを行わない夢のような会社だったそうです。

そう言えば、映画『チャーリーとチョコレート工場』ではチョコレート工場が夢の楽園みたいに演出されてたなぁ、と思って連想しましたが、これもハーシー社のイメージから来ているのかも知れません。

そんな感じで、『ザ・フード』を観ただけで、戦後の日本からチャーリーとチョコレート工場まで連想して、ハーシー社に思いを寄せたのでした。

ところで、ウォンカ・チョコレートって高いけど美味しいですよね。
輸入食品のお店に行ったら必ず探します。

ゴールデンチケットも期待してるのですが、紙切れの一枚も入ってません。
私もチョコレート・ファクトリーの見学に行きたいです。

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