小獅子の尾

芸術大学の通信教育部に通う20代女子の雑記

【少女小説とモンゴメリ】アボンリーへの道を観る

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アボンリーへの道

最近「アボンリーへの道」を観てます。
たまたまネットでこの作品の事を知って、どのレビューを見ても評価が高かったので気になっていたのですが、DVD BOXはお値段がすると。

観たこと無い作品にいきなり5000円も払うのはしんどいなぁと思っていたら、なんとAmazon primeで見れる事に気付いて、暇なときにボチボチ観てます。

YouTubeに宣伝があったので貼ってみる。

youtu.be

評判通り素晴らしい作品です。
久々に映像美!って感じの映像を見ました、本当に。

ファッションも見所とは聞いていましたが、確かにファッションも良い。
そして、観る前は全然期待してなかったのですが英語の発音が良い。
アメリカ英語だと思ってたら違いました。

全体的に世界観が確立されていて、ドラマで放送されていたのが信じられないです。

あと、どうでも良いけどフェリックス役の子がちょこちょこミスター・ビーンみたいな顔するのが気になって、フェリックスしか目に入らない・・・笑

プライム・ビデオ 30日間無料体験があるので、興味があったらどうぞ。

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戦時中の少女小説

戦時中の少女雑誌に、外国の少女小説として『若草物語』なんかが吉屋信子の作品と一緒に掲載されているのを見たことがあって、日本ではモンゴメリ辺りの児童文学が少女小説の系統に分類されていたんだなぁ、と思った事があります。

少女の友だったかな、戦時中の少女雑誌を読むのが趣味で、10代後半~20代前半の頃は色々読んでいたのですが、まさに当時の少女雑誌にはモンゴメリ辺りの作品がピッタリ来るような雰囲気があります。

アボンリーへの道』を観ていても、少女小説の世界だな、と思うような所が何ヵ所か出てきます。
でも、外国の作品は日本の少女小説と比較すると少し対象年齢が低い、もしくはファミリー向けな感じがしますね。

吉屋信子の小説なんかだと、働いている10代の少女が主役(まぁ、基本的には女学生が主役の小説が多いですが・・・)になっている作品もあって、どちらかと言うと自立がテーマになっている作品が多いですが、モンゴメリ作品は「自立」というよりも、「家族」がテーマになっている気がします。

日本の少女小説だと、結構家業を継ぐとか、責任を果たすみたいな傾向があるというか。
家族と責任が結び付いている感じもします。
文化的な違いかなと。

でも、少女に向けて書かれる事っていうのは国を越えた普遍性があると思います。
やはり雰囲気が似ているというか。
それぞれにやはり魅力があるよなぁと思いました。

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ちなみに、日本の少女小説だと川端康成の『乙女の港』がなかなか良かったです。
中原淳一が好きだから買っただけなんですけど、内容が凄く良かった。

銀の匙』も私の中では同じ系統なんだけど、どうだろうか。
少女小説じゃないけど良かった。

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