小獅子の尾

芸術大学の通信教育部に通う20代女子の雑記

新社会人必見!レディーススーツの着こなし


長い休職期間を経て、お金も減って来たので社会復帰を目指して面接を受けてきました。
ちなみに、自営のお仕事はそれはそれで進めて行きたいと思っています。

そんな訳で、今日は以前から気になっていた服装のマナー等について記事を書いてみたいと思います。

レディーススーツとは

レディーススーツについて、シャツの第一ボタンを閉めていないのはマナー違反だ、という指摘をネット上にあり、現実でも二回ほど指摘された事があります。
洋裁士の叔母を持ち、素人なりに独学で洋服を縫っていた私は、ネット上から広まっていると思われるこの様な認識に関して、常々疑問に思っていました。

そもそも、レディーススーツは男性用のスーツを真似て作られた洋服で、歴史の浅い様式です。
レディーススーツは基本的に、男性用のスーツよりもカジュアルに作られています。

例えば、男性のビジネススーツは三つボタンが基本で、実際の着用方法は別の話として、本来は上下のボタンは外して、真ん中のボタンのみを留めるスタイルで着用します。

しかし、レディーススーツの場合は、男性用であればカジュアルにあたる一つボタン、二つボタンのジャケットをビジネスに着用しても良い事になっています。

スーツ売り場にあるレディーススーツの多くは二つボタンまでのジャケットが殆どだと思います。

ジャケットの他にも、ネクタイを省略する等、レディーススーツは男性用のスーツと比較してビジネススーツであってもカジュアルな服装が一般的に認められています。

ワイシャツとブラウス

ワイシャツの第一ボタンを閉める・閉めないについて語る前に、ひとつ大きな問題があります
あなたが着用しているインナーはワイシャツですか?それとも、ブラウスですか?

あまり良く知られていませんが、ワイシャツとブラウスは全く別の種類の洋服です。
ブラウスは基本的には身頃が広い洋服ですので、ブラウスを着用する際はスカートにキッチリとインするのでは無く、ゆとりを持たせた着方をします。
ワイシャツの場合はキッチリとスカートにインして着ると良いと思います。

同じワイシャツ・ブラウスの中でも、カラー(襟)のタイプは洋服によって違います。
オープンカラー等、第一ボタンの付いていないシャツはカジュアルだと言う意見がありますが、これは間違いで、オープンカラーでもフォーマルとして着用する事ができます。

第一ボタンの付いていないデザインはブラウスに多いのですが、レディーススーツのインナーとして売られている洋服の場合、シャツのデザインとして採用されている物も多くあります。
この様なデザインの洋服は襟元を開けて着用してもマナー違反ではありませんので、堂々と着用して下さい。

第一ボタンは閉めるのか?

また、第一ボタンの付いているシャツについてですが、これについてもインターネット上ではボタンを閉めるべきという意見があります。

第一ボタンを閉めるべきだと主張される方は、中学校・高校の校則の様な感覚でそう言われるのだと思います。
しかし、制服とスーツでは装う際のマナーが異なります。

レディーススーツでは、ワイシャツの第一ボタンを開けて着用する事が多いですが、その理由は二つあります。

初めに書いた様に、レディーススーツは基本的に、スーツ自体が男性用のスーツよりもカジュアルに作られています。
理由の一つ目は、男性用のスーツでもネクタイを省略する場合は襟元を開けて着用する場合が多く、リボンやネクタイを着けないレディーススーツでもワイシャツの第一ボタンは開けて着用する場合が多いという事。

一つボタン、二つボタンのジャケットは、本来は男性用のカジュアルな洋服ですので、襟の開きが深く、くつろいだ印象があります。
理由の二つ目は、本来はカジュアルであるジャケットで、中に着ているワイシャツのボタンを全て閉じてしまうと、ワイシャツはキッチリ、ジャケットはカジュアルになってしまい、ちぐはぐな印象になってしまう事。

ですから、ワイシャツのボタンを第一ボタンまで閉めたい方は、三つボタンのジャケットを着用する事をお勧めします。

スーツ着用時のマナー

また、男性用のスーツは椅子に座る際にジャケットのボタンを外すのですが、女性は外す必要はありません。
レディーススーツのジャケットが、基本的に一つボタン、二つボタンで作られる背景にはこの様な慣習も関係しているのかも知れません。

ボトムスは本来はスカートがフォーマルですが、現在はスラックスでも失礼には当たりません。

腕時計の着用も基本的には失礼に当たりませんし、ビジネスではむしろ推奨される場合もあります。

しかし、腕時計を見る動作には「予定があるので早く帰って欲しい」という意味があります。
現代の日本では殆ど意識されていませんが、フォーマルな場で接客をされる方は、腕時計は着けない方が無難ではあります。

腕時計を着けない場合、時間を確認する為に懐中時計やキーホルダー型の時計をポケットに入れておくと便利です。

革靴と合皮の靴

また、有名な話ですが、靴はその人を表します。
私は革靴を履くまで、この言葉の意味が解りませんでしたが、長持ちする革靴を履いてからはこの言葉の意味が良く解ります。

靴に付いた傷のケアや、靴磨きの様子、底の減り具合・・・長年履いた靴にはその人の人格が表れる物です。

革靴の場合は事前に靴を磨いておくと、身なりの良い人に見られても気後れせずに会話する事ができます。
合皮の靴を履く場合は泥を落とす程度で靴磨きは必要ありませんが、靴の傷を隠す程度の事はやってみても良いと思います。
靴クリームや靴と同じ色のクレヨンを使うと傷が見えづらくなります。

革靴は高いですが、そのぶん合皮の靴の何倍も長持ちするので、パンプスを履く機会が多い方は革靴を買った方が結果的に安く済みます。
パンプスを履く機会が少ない方は合皮のパンプスでも充分だと思います。

女性の場合、フォーマルな場ではヒールのある靴を履くのがマナーです。
ヒールの靴は前に重心が来るため、滑り止め用の中敷きを入れると足が楽ですし、靴への負担が軽減されて革靴が長持ちします。

滑り止め用の中敷きは徐々にへたって来ますので、定期的に入れ換えると良いです。