小獅子の尾

芸術大学の通信教育部に通う20代女子の雑記

通信制大学在学中に他大学の科目等履修生に出願してみる

先日新しい就業先を探すべく面接を受けたのですが、土日は休みづらい職業の為、頻繁に連休を取られるのは少し難しい・・・という空気をビシビシ感じました。

そこで、ふと退勤の時間が早いのだから、就業先の近くにある国立大で科目等履修生として学べば全て解決するのでは??と思い付き、調べてみました。

面接を受けた会社からさまだ採用・不採用の連絡はありませんが、会社から車で5分の距離に国立大がありますし、素晴らしい立地です。

採用・不採用の連絡は遅くとも数週間迄に来ると思いますから、出願の締め切り前に採用・不採用を知る事ができます。
高校の卒業証明書は数百円で取れるため、無駄になっても許せる金額。

これは挑戦するしか無いような気がします・・・

そこで、国立大学に問い合わせてみた所、通信制大学に在籍していても対象になるとの返答を頂いたので、願書提出の準備に取り掛かろうと思っています。

科目等履修生のメリット

科目等履修生については少し前に記事にしましたので、そちらを見て頂くと科目等履修生の仕組みが大まかに解るのではないかと思います。

記事を見るのが面倒な方の為に、科目等履修生を一言で説明すると、大学に在籍しなくても大学の講義を受ける事ができて、なおかつ単位が取れる美味しい制度の事です。

科目等履修生として学ぶ事で、通信制等の大学に入学する際に大学の規定によっては単位として認められる事があります。
通信制大学や通学の大学に既に在学している場合でも、大学の規定によっては単位が認められます。

私の通う大学の場合、科目等履修生として他大学で取得した単位は大学が定めている上限の範囲内で認められるのですが、独学が最大のネックとなる通信制大学の学生にとっては非常にありがたい制度です。

通信制は独習が前提ですから誰もが自宅で学ぼうと思って入学するものの、何年も続けているとモチベーションが下がった結果、独学には限界がある様な気がして来たりします。
仕事と同時進行しながら延々とレポートを書く日々が何年も続くと、気丈な人でも段々と気が滅入って、対面の講義を受けたくなるのです・・・

先生がいて、本を読まなくても教えてくれる、講義のノートを纏めるだけでレポートが出来ると言うのは、通信教育を経験した事のない方には想像できないであろうと思われるほど魅力的な事なのです。

また、通信制大学の場合は特に、一般の大学と比較して教育レベルを軽視されがちです。
私の様な高卒の凡人は一般大学のレベルが解らず、熱意の無いスクーリングを受けた場合、なんだかモヤモヤする事もあります。
そんな訳で、科目等履修生の制度を利用すると一般の大学の講義を受けられるので学歴コンプレックスが軽減されると思います。

通信教育部で学んでいる学生は大学生全体から見ればごく少数です。
私が通信制大学に在学している関係から、時おり通学の大学の話題や通学生の習慣について話をされる事があったのですが、通学と通信では制度が違うのでイマイチ良く解らない話題も多かったです。

今後も大学=通学という認識は変わらないと思うので、最終学歴が通信制大学卒になると通学の大学と比較される場面も増えると思います。
そんな時に、通学の大学生活が解らないのと週に数時間でも経験しているのでは全く違うと思うのです。

カリキュラムの内容的にも、通信制大学の講義と一般の大学の講義の双方を経験する事で、より広い視野が得られる事を期待しています。

科目等履修生の出願資格

科目等履修生の募集要項や出願方法は大学によって多少違う箇所はある様ですが、出願資格等は常々同じだと思います。
科目等履修生の出願資格は、次の内1つに該当する者という事になっています。

1.高等学校又は中等教育学校を卒業した者
2.通常の課程による12年の学校を修了した者(通常の課程以外の課程により,これに相当
  する学校教育を修了した者を含む。)
3.外国において学校教育における12年の課程を修了した者又はこれに準ずる者で文部科学
  大臣の指定したもの
4.文部科学大臣が高等学校の課程と同等の課程を有するものとして認定した在外教育施設の
  当該課程を修了した者
5.専修学校の高等課程(修業年限が3年以上であることその他の文部科学大臣が定める基準
  を満たすものに限る。)で文部科学大臣が別に指定するものを文部科学大臣が定める日以
  後に修了した者
6.文部科学大臣の指定した者
7.高等学校卒業程度認定試験規則による高等学校卒業程度認定試験に合格した者(旧規程に
  よる大学入学資格検定(以下「旧検定」という。)に合格した者を含む。)
8.相当の年令に達し,高等学校を卒業したと同等以上の学力があると本学の認めた者

海外で教育を受け方や、高卒認定試験を受けられた方以外は大体「1.高等学校又は中等教育学校を卒業した者」に該当すると思われます。

少し驚いたのは、科目等履修生は大学の講義を受講する事で単位が得られる制度ですが、出願者は高校を卒業していなくても良い、という所です。

通信制大学の中でも、少数ですが中卒者用の進学コースが設置された大学があります。
中卒の方にも門とが開かれている事は、とても意義のある事だと思います。

さて、ここで小さな問題があります。
大学間での単位の交換は大学毎の規定によって出来ない場合があるという問題です。

この出願資格には現在大学に在学している学生についての記載がありません。

通信制大学に在学していても出願できるのか否かについて大学に確認した所、通信制大学の在学生であっても高等学校を卒業している方は「1.高等学校又は中等教育学校を卒業した者」に含まれる為、出願資格を満たしているとの返答でした。

以前書いた記事で説明しましたが、大学に入学せずに大学の講義を受講する場合、単位が取れるのが科目等履修生、単位が取れないのが聴講生です。

つまり、科目等履修生として出願できる=別大学に在学している学生であっても科目等履修生として単位を認めると言う事です。

ひとまずホッとしました。

大学に在学中であっても、手続きには高等学校(中卒の方は中学校)卒業証明書が必要との事。
科目等履修生を希望される方は事前に希望する大学の募集要項を確認し、早めに手続きを済ませた方が良いでしょう。

科目等履修生などの募集要項は各大学のWebページで確認する事ができます。

一般的に知られているのかどうかは解りませんが、実は殆どの大学でシラバスがインターネット公開されています。
募集要項を確認する際にシラバスをチェックして、開講科目の中から興味のある科目を選んでおくと後々スムーズに手続きが出来ると思います。

現在、卒業証明書の発行を依頼している段階です。
中学生の頃に教員の実習生として来られていた先生の母校、地元では有名な国立大なので、そんな大学で勉強するなんて社会人としては滅多に無い機会。
なんだかワクワクします。


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