小獅子の尾

芸術大学の通信教育部に通う20代女子の雑記

やりがいがある仕事・やりがいがない仕事ー心理学の視点から見る雇用問題

こんにちは。
現在無職の通信制大学生です。
前回に引き続いて心理学を勉強しています。

昨日、マクドナルドで心理学のテキストを読んでいて、ふと、仕事へのモチベーションは自己効力感と関わっているのでは無いかと思い、記事を書くことにしました。

なお、この記事ではマクドナルドを例にした為、マクドナルドを称賛する様な内容ですが、筆者はマクドナルドで働いた経験は無く、マッククルーの実情には詳しくありません・・・

マクドナルドの仕事は楽しい?

私はフリーターをやっていた頃、飲食関係(カフェですが)の仕事をしていました。

元マッククルーの同僚さんと仕事の話をしていて、マクドナルドで働いていた人は飲食の仕事を続ける場合が多い事を知りました。

転職してから、更に数人の元マッククルーの方と知り合いましたが、辞めた後もマクドナルドの仕事が楽しかったと言う方が多かったです。

マクドナルドは明らかに忙しい仕事ですが、何故これほど従業員から好かれているのでしょう?

不思議に思って調べてみると、その理由はマクドナルド社の人材マネジメントにある様でした。

自分の仕事が評価される仕組み

マクドナルド社の中で行われている、様々な人材マネジメントの中でも特にキャリア開発プログラムは従業員の心理に大きく影響しています。

マクドナルドのアルバイトには、クルー、トレーナー、スター、スウィングマネージャーという四つの役職があり、能力によって役職が変化すると共に昇給する仕組みがあります。

自分の仕事によって役職が上がり、昇給する事ができる仕組みがアルバイトのモチベーションを高めている事は間違いないでしょう。

実際に、仕事やプライベートで知り合った元マッククルーからも、しばしばこの仕組みを耳にします。

自己効力感と達成目標

昨日のブログでは主に学習性無力感について説明しましたが、マクドナルド社の取り組みは自己効力感と関係がありそうです。

自己効力感は成功体験を積み重ねる事で形成されます。
成功体験を積み重ねるには、適度に高い達成目標を設定し、学習を続ける必要があります。

この事を踏まえて考えて見ると、マクドナルド社のアルバイト内での役職は、従業員にとって自然と達成目標となっている事が解ります。

更に、成績よりも学習する事を目的とした達成目標を先に設定する事で、人は成功を目指して学習を続けられる事が解っています。

この事から、マクドナルドでは役職の存在自体が多かれ少なかれ個人のモチベーションを高める役割を担っていると考えられます。

やりがいがある仕事とは?

転職や求人に関する情報を見ていると、時々見掛けるやりがいがある仕事とはどのような仕事なのでしょうか?

デジタル大辞泉』では遣り甲斐について、次のように説明されています。
ーそのことをするだけの価値と、それにともなう気持ちの張りー

必要のない仕事をさせる為に人を雇う事は少ないでしょうから、基本的に仕事には"するだけの価値"があります。

この事から、やりがいがある仕事とはモチベーションが高まる仕事だと捉える事ができます。

これは、適度に高い達成目標に向けて学習して行ける環境で成功を積み重ね、自己効力感を得られる仕事の事では無いでしょうか。

やりがいを感じる環境

もちろん、仕事で成功を積み重ねる為には本人の能力が必要ですが、能力を得るためには相応の環境が必要な事も事実です。

やりがいがある仕事がしたいという人は、実際には"仕事に打ち込んで向上して行ける"環境を求めているのではないでしょうか。

これは、単調な作業を続ける事が出来ないという意味ではありません。

例え日々の仕事が単調な作業であっても、仕事に価値を感じ、仕事に対する意欲がある場合、単調な作業であってもやりがいがある仕事になるからです。

やりがいのある仕事をする為には、仕事における達成目標を見付けられるか否かを考えると良さそうです。




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