小獅子の尾

芸術大学の通信教育部に通う20代女子の雑記

【京都府・山城国】岡田鴨神社と岩船寺でお花見

こんにちは。
現在無職の通信制大学生です。
少し前に、祖母の故郷でもある京都府加茂町の岡田鴨神社と岩船寺を訪問したので、岡田鴨神社と岩船寺についての記事を書こうと思います。

所で、京都と山城の違いを知っていますか?
山城は京都の旧国名
なるほど、この答えは正解でもあり、不正解でもあります。

京都と洛陽

京都とは、京(キョウ)と都(ミヤコ)という二つの言葉が合わさった物です。
京も都も皇帝が居住する町を表す言葉なので、日本では天皇陛下が居住する町という意味になります。

平城京平安京の京でもあり、東京都の京でもあります。

帝が居住者町を京・都以外の言葉で、洛陽と言う事もあり、洛内(京の中)・洛外(京の外)として区別する場合もあります。

この場合の洛内とは、京都の碁盤の目に例えられる町並みが続く範囲内の地域であり、京都府全体の事ではありません。

このため、京都では○○市は京都じゃない等々の発言を良く耳にしますが、これは洛内では無いという意味なのです。

山城の国は京じゃない?

平安京は山を切り開いて作られた人工都市なのですが、山城は京=洛陽よりも古い歴史を持つ、京都府南部・奈良県の少し北に位置する地域です。

平城山を背に城が造営されていた事から、山背と表記される事もあり、大和との関わりが強いです。
その一方で、和泉式部の出生地でもあり平安時代以降は京都とも深い関わりを持っていた地域です。

山城の文化は奈良からの強い影響を受けていますが、山城国風土記の一部には地域の神話と神名が記載される等、奈良とは異なる点も多々あり、特有の文化が形成されています。

山城地域には、古墳や天皇家に纏わる寺院や墓地(御陵もあるのですが、御陵ではない墓もあるのです)等があり、町の歴史は非常に古く、奈良・京都双方の文化に深い関わりがあります。

岡田鴨神社

岡田鴨神社は京都の下鴨神社の本宮です。
つまり、京都の下鴨神社加茂町(山城)の岡田鴨神社から移された神社という事ですね。

徒歩で行く場合は加茂駅から10分程度、車は数台停められる空き地の様な駐車場があります。

御祭神は賀茂建角身尊と菅原道真公の二柱です。
加茂建角身尊は先ほど説明した『山城国風土記』に登場する神様で、賀茂別雷神の父親です。
加茂別雷尊は上賀茂神社の御祭神ですね。

岡田鴨神社や下鴨神社上賀茂神社賀茂氏氏神とされている神社です。

賀茂氏奈良県から山城を経て京都に渡ったという説があるそうで、この神社は中間地点である山城国の神社という事になります。

インターネットでは、岡田鴨神社は木津川市の桜スポットと紹介されていましたが、桜が咲いているのは参道だけ・・・
桜スポットと言うには少し寂しい気がします。

むしろ関心は神社と絵馬の方へ・・・
素敵な絵馬が奉納されていました。

上の写真の左手にある小さい方の絵馬には能楽の様子が描かれています。
この地域では神社にお能を奉納する習慣がある為、演能の代わりに奉納したのかもしれませんね。

岩船寺

岩船寺は祖母の生家近くにあるお寺で、岩船はイワフネでは無く、ガンセンジと読みます。

神社と関わりを持っていると岩船=イワフネ(天津神が地上に降りる時に乗る船)という認識が強くなる為、ガンセンジを知っているのにイワフネデラと呼んでしまい、祖母から笑われました・・・

ここには寺門の手前に白山神社があり、白山神社から参拝して岩船寺に行きました。
白山神社では祖母が幼い頃、盆踊りをした思い出があるそうですが、その言葉通り神社には盆踊りらしき絵馬が奉納されています。

拝観料は500円、駐車場は300円ですが、駐車料金は各自で無人のポストに入れる仕様になっています。

駐車場の隣では、野菜やお浸しが無人販売で吊り下げられているのですが、お浸しには「おかき」の表示が・・・

いかにも加茂らしい光景でした。
ちなみに、断じて加茂に対する悪口では無い事をここに強調しておきます。

岩船寺は紫陽花が有名なのですが、境内は様々な花に彩られてとても美しかったです。

また、本堂内の仏像は小さな物が沢山祭られており、見応えがありました。
仏像の配置は祖母が子供の頃から変わっていない様です。



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